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東京五輪表彰式アイテム発表会

Tokyo2020(東京オリンピック)開幕を50日後に控えた6月3日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は大会で使用する表彰式アイテム(表彰台、楽曲、衣装・メダルトレイ)の発表会を開催した。

表彰式のアイテムは、東京2020大会が掲げるコンセプトのひとつ、「持続可能性」への貢献を意識して作られている。表彰台はP&Gジャパン合同会社との「みんなの表彰台プロジェクト」によって集められた使い捨てプラスチックを再生利用して製作された。表彰台へのリサイクルプラスチックの使用はオリンピック・パラリンピック史上初。デザインを担当した野老朝雄氏は「この工法と成り立ちに誇りを持っている」とコメントした。

表彰式で使用される楽曲は日本アカデミー賞最優秀音楽賞などの受賞歴を持つ佐藤直紀氏が作曲。録音にはトップクラスのスタジオミュージシャンと有数の交響楽団から総勢144人が参加。「楽曲を目立たせず、アスリートに心地よく表彰台に乗れるように」との思いで制作されたという。

ボランティアの方々が着用する衣装は「現代の祭典にふさわしい新しい礼服」をコンセプトに制作された。「かさね」、「おり」、「結び」、「染め」といった和装の伝統技術を取り入れつつ、暑さ対策など、洋装の機能性を兼ね揃えたデザインに仕上げられている。リサイクル可能な再生ABSを使用し、扇子をモチーフに作られたメダルトレイとともに、ファッションディレクターの山口壮大氏が手掛けた。

東京2020大会ではオリンピック33種目、パラリンピック539種目、計878回の表彰式が実施される。表彰式アイテムの発表に先立ってあいさつした組織委員会の橋本聖子会長は「ビクトリーセレモニー(表彰式)はその場に立つアスリートの皆さんにとっても、それを見守る私たちにとっても、今の時代における大会の価値を真に実感できる瞬間になると信じている」と語った。

        

                                                    ©Tokyo 2020

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